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3月31日(火)午前10時の時点で、日本はいまだパンデミックと言える状況までは至っていない。
もちろん、予断を許さぬ状況であり、海外のメディアや医療従事者の指摘するように十分に気を引き締め、最悪の事態に備えることはいうまでもない。
しかしその一方で、非常に気になるというか、注目すべきデータ(事実)がある。
それは、欧米のそれとくらべ、日本はコロナウイルスの感染者数(正確にはPCR検査で陽性反応が確認された人数)と死亡者の数とが極端に少ないことだ。
そして、その理由が未だにはっきりとは判明していないといえる。
「いや、これから本格的な流行が起こるかもしれない」
もちろん、そういう可能性は否定できない。
しかし、それならば欧米よりも早く感染者(陽性反応を示した人間)が発見されて感染拡大が起きているにも関わらず、しかも隣国中国の人たちが大量に春節期やそれ以前に来日していた状況などがあるにも関わらず、感染者数と死亡者数が未だ欧米よりもけた違いに低い現状を説明するのは難しい。
さらには、これまで日本は中国の湖北省のような都市封鎖も、欧米のようなロックダウンも実施されていない。
外出の自粛要請に留まるというそれら諸国にくらべ緩やかな中、この状況というのはある種「不思議」と言わざるを得ない。
ここで念のため言っておくが、だから油断していいとか楽観的で良いなどとは言っていないし、思ってもいない。
言いたいのは、欧米のパンデミック及び医療崩壊に瀕する状況と比べた際に、この日本の状況を説明できる根拠が知りたいということだ。
既に海外メディアや専門家の間でも、日本のこの状況について様々な憶測や仮説が浮上してきている。
私の知り得る限り、例えば下記のような仮説がある。
・医療体制の充実
日本の医療従事者の衛生管理の徹底さ、国民皆医療保険制度、病床数の多さ(医師はそれに追いついていないが)、治療技術や治療器具などの充実度といった点があげられるようだ。
・潔癖な国民性
マスクの着用率、手洗いの徹底度合い、国や行政からの指示への対応など、諸外国に比べて真面目で潔癖な国民性が奏功しているというものだ。
しかし、この2つの仮説だけでは、ここまでの数値の違いを説明できない。
そこで、私が現時点で注目している二つの仮説がある。
この二つの仮説を証明するために唯一できることは抗体検査だ。
しかし、国も専門家会議も「抗体検査」には、現時点(3/31現在)ではあまり積極的ではないようだ。
ところが、とある国では政府がこの仮説の検証に舵をきった。
そしてこれらの仮説がもし立証できたら、日本は、そして世界は新型コロナウイルスへの適切な対処の仕方を一つ獲得し、収束に向けてのシナリオをより具体的に描けるようになるのかもしれない。
このあたり、もう少し詳しく書いていく。
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