明確化の技法について

(一部無料公開)

カウンセリングの技法の一つに明確化というものがあります。

わかりやすく言うと、クライエントが言いたいことを明確に応答にすることです。

加えていうなら、クライエントが明確に言語化しきれていないものを明確に言語化する技術です。

明確化はカウンセリングを学び始めて、比較的初期の頃に教えられるものだと思います。

しかしこの技法、実は初期どころか大変高度な技法なのです。

明確化について、その概念の説明は誰でもできることです。

しかし、具体的なカウンセリングの中でのやり取りを素材に「この場合はこうすると明確化といえる」という例示と説明ができなければ、教わる方も明確化がどういうものかがピントこないし、腑に落ちません。

そして、こうした具体的説明ができるには、教える本人が明確化を実践できている必要があります。

日本のカウンセリングの学習のレベルが下がってしまったのは、具体的な教示ができなくなってしまったからです。

概念や理論を説明して、後はケースバイケースですとお茶を濁すか、現場ではありえないような表面的な会話を例に使って説明するかで終わっているのが現状です。

学ぶ方からすると、わかったような、わからないような・・・と、煙に巻かれたような気持になるのですが、お金を払って学んでいる以上「わかったこと」にして無理やり納得する線上でおさめ、講義の続きを聞いている。

そういう学習者が今も後を絶たないと考えます。

それでは学び意味がありませんので、今回は明確化とはどういうものかを、実際のカウンセリングの逐語記録を用いて解説してみます。

クライエントは40代の女性Yさん、結婚して小さなお子さんが二人いて、20年近く会社勤めをされています。

社交的で明るい方なのですが、小学校の頃のいじめで受けた心の傷が今もなお癒えないため、対人関係で様々な葛藤を内に抱えて生きています。

人を深いところで信じられず、常に人から自分がどう思われているかという不安を抱え、それを押し殺しながら仕事を続けていました。

カウンセリングの中で、Yさんは次のようなことを言います。

~以下、会員限定サイトにて~

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