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以前、臨床カウンセラー養成塾のメルマガで「あいづち一つでカウンセリングの深まり方が変わる」とお伝えしました。
あいづちによってカウンセリングを深めることも出来るし、気づきや洞察を生み出すことも出来ます。
また、あいづちによってクライエントの精神状態を良くすることも可能です。
そのことについて、もう少し詳しく書いてみたいと思います。
あいづちについて考察するには、あいづちを最も多く多用する場面を例にとるとわかりやすいでしょう。
それは、クライエントの話がとても長い場合。
一つ話し切るのに、例えば10分とか15分など。
その間、クライエントが話終わるまでできることはあいづちやうなづきくらいです。
途中で応答を挟むわけにはいかないからです。
私の場合、50分のセッション時間のうち、実に40分話が続いた例も珍しくありません。
その間、私はずっとあいづちやうなづきという反応をしながら話を聞き続けます。
では、カウンセリングでクライエントの話が長くなる場面とはどんな場面でしょうか?
一つには主に初回の冒頭で状況説明などが必要な場面です。
自分がどうしてカウンセリングを受けようと思ったのか。
どういういきさつがこれまであったのか。
そういった状況説目には、ある程度まとまった情報を伝える必要が出てきます。
だからカウンセリングの初回の初めのほうは、そうした「長い話を聞く」場面になりやすいのです。
さらに、クライエント自身が混乱していて話にまとまりがなくなる場合も、話は長くなります。
クライエント自身が自分の置かれた状況、気持ち、考えなどが整理できておらず、話のボリュームが膨らんでしまうのです。
また、感情的になって次から次へと伝えたい事や訴えたい事が出て来てしまうというような場面ですね。
場合によっては一つの話が終わらないうちに、次の話に移行したり、別の話に飛んでしまったりすることもあります。
そういう状況では概して、クライエントの話が長くなりがちです。
場合によっては30〜40分ずっと話し続ける場面があるのも、珍しくありません。
しかも、クライエントがこのように不安定な状態の場合は、話の長さに加えて、話の流れが乱れたり、複雑になったり、混とんとした話し方になったりします。
つまり、長さという難しさに加えて、話の要旨を理解する何度もあがりがちです。
そんな時にカウンセラーは無理に言葉(応答)を挟むのではなく、ただひたすら聞き続けるしかありません。
そうやって聞き続ける時に唯一できることは、うなづきやあいづちといった反応です。
そのうなづきやあいづちの反応の仕方によって、クライエントの話の流れ、思考に変化が生まれ、その変化が感情の変化をも生みます。
感情が変わればクライエントの状態も変わります。
では、こうした変化を呼び起こすあいづちとは、どんなあいづちなのでしょうか?
話の流れが気づきや洞察につながるように変化するためには、あいづちのどんなところがカギをにぎるといえるのでしょうか?
先ず、そもそもあいづちというのは何でしょう?
皆さんはあいづちとは何かということについて、しっかりと掘り下げたことはありますか?
臨床カウンセラー養成塾やセミナーでは、こうした基本原則について、毎回お話をしています。
あいづちとは何か?
それは・・・・
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