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心理療法の発展の歴史をたどっていくと、そこには2つの大きな事象が見えてきます。
一つは戦争であり、もう一つは災害です。
人間が置かれる極限の状況で起こる心理の変化。
そこで受ける深い傷、その影響、そしてそこからいかに回復できるのか。
こうした研究が戦争と災害が起きるたびに否応なく必要不可欠のものとなります。
PTSDをはじめとした心理的ダメージに対して、回復にむけてどのようなアプローチが有効であるのか?
臨床心理学、心理療法の研究は、こうした切迫した状況の中から生まれ、発展してきました。
自然災害など、例えば地震、土砂崩れなどにより、様々な被害が出ています。
その後、長期間にわたって、不自由な生活を強いられることにもなるでしょう。
人間にとって厳しい条件、逆境に際し、それらをいか乗り越えていけるのか。
物理的な困難を克服する場合でも、そこには人間の精神が大きく影響することは容易に想像できると思います。
私たちは心が折れてしまうと、何も考えられなくなり、行動できなくなります。
自分の未来に対して「意義」「希望」「可能性」といったことを想像できなくなった時、その思考や行動は歩を止めてしまうのです。
逆に自分の将来、いえ、明日の生活に対しても「意義」「希望」「可能性」を少しでも描けたとき、前に進もうという「意欲」が湧いてきます。
ここで一つ、考えなければならないことがあります。
地震などの災害において、様々なものが壊されていきます。
家や家財道具だったり、ライフラインだったり、物質的なものを多く失うことになります。
今まで自分が当たり前のように所有し、利用できていたものが、一瞬で失われる。
心の準備が出来ていない状況で多くを、また大切なものを失うという喪失体験によって、私たちは大きな精神的ダメージを経験します。
ここで忘れてはならないこと。
それは・・・・
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