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毎年夏休みの終わり、学校の2学期が始まる時期になると、子ども自殺が問題になります。
メディアなどでは盛んにある呼びかけがなされています。
その中身は「学校に行かなくてもいい」「一人で抱え込まないで」「相談して」といったものです。
著名人もネットやテレビ、本などを通してメッセージしています。
中には「自分も同じ苦しみの中にいた」という思いから、こうしたメッセージを子どもたちに発信している芸能人もいます。
その思い自体、私は大切にしたいものであると思います。
しかし、この思いのみに任せて安易にメッセージを送ることには、警鐘をならしたい気持になります。
「一人で抱え込まないで」「相談して」と子どもにメッセージするのは、実は子供の立場からすると逆に追い込まれることが多く、ある意味とても無責任なメッセージといえます。
なぜなら、子どもたちは我々大人に相談しても解決しないと思っているからです。
子どもたちは「大人は自分たちの問題を解決できる力をもっていないし、本気で解決する気がない」と思っています。
なぜそんなことが言えるかというと、多くの子どもたちから直接そう聞いたからです。
子どもたちは自分が困ったとき、苦しいときに、大人を頼ろうとしてきました。
しかし、結果として何度も裏切られてきた経験から、そのうち大人全体を信用できなくなってしまったのです。
大人に相談しても、問題が解決しなかった。
それどころか余計にこじれてえらいめに遭った。
そういう経験を重ねたことで、子どもたちは私たち大人に大事なことを打ち明けられなくなってしまったのです。
これが子どもたちの現実なんだと、そろそろ大人は自覚したほうがいいでしょう。
では、そんな現実を受け容れて私たち大人は何をどうすれば良いのでしょうか?
肝心なのは、失われた子どもたちからの信用を早急に回復することです。
そのために何が必要で、どうすれば良いのかということです。
精神的に追い詰められ、身動きの取れない子どもに対して「相談して」というとてつもない決断を、メディアなどを通して迫るのは間違っています。
下手をすれば、そのメッセージが子どもをさらに追い詰めるというリスクもあることを知ってほしいと思います。
動かなければならないのは私たち大人です。
決断しなければならないのも私たち大人です。
大人が安全な場所からメッセージして、そのメッセージを危険な状況に追い込まれている子どもに「受け取れ」というのはおかしな話です。
本来メッセージは子どもが送るもので、大人はそのメッセージに、声なき声に応えていく立場だと思います。
ここで、考えて頂きたいことがあります。
子どもたちはいったい、どのような大人を信用するでしょうか?
子どもが大人を信用するとき、それはもちろん・・・・・・・
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