カウンセリングと人間性(一部無料公開)
カウンセリングという仕事を続けてきて改めて思うのは、この仕事ほど自分自身の人間性を直接的に問われる仕事は無いのではないかということです。
もちろん、他の様々な仕事の中でも、それに携わる上で自分自身の人間性を問われる部分はあるとは思います。
しかし、ことカウンセリングという仕事に関して言えば、やはり他の仕事よりも、よりその人間性というものが大きな影響を与える仕事だと言えるのではないでしょうか。
カウンセリングはいろいろな言い方ができるのですが、1つにはこれは「援助的な人間関係である」ということが言えると思います。
つまり、別の言い方をすればカウンセリングはまさに「人間関係そのものである」とも言えるわけです。
相談者つまりクライエントとカウンセラーが1つの人間関係を築いていく場。
それは法律や福祉、医療、あるいは他の相談業務においても共通している部分ではあります。
しかし、カウンセリングのような心理面接、心理的な要素が非常に大きい関係性の中では、互いの人間性というものが、より大きなウェイトを占めるはずです。
つまり、カウンセラーの人間性がカウンセリングの成果には大きな影響を及ぼすということは否定できない事実です。
ですからカウンセラーのトレーニングプログラムの中心となるものは、こうした人間性にかなり踏み込んだものになっているのです。
ではカウンセリングを行うカウンセラーはどのような人間性を育てていけば良いのでしょうか。
わかりやすく言えば、視野が広く、理性的な判断ができ、同時に共感能力に優れ、精神的なバランスが取れていて全体的に安定しているということでしょうか。
ロジャーズはこのパーソナリティーを「十分に機能する人間」と説明しています。
外の刺激や情報、自分が経験していること、また自分自身の内面で起きていること、この両方に対して常にリアルタイムに正確に認識できていること。
ロジャーズはこれを1つの成熟した人間像として捉え、なおかつカウンセラーとしてこうした人間性を十分に兼ね備えていることを求めたのです。
一言で言えばそれは「成熟した人間」だと言えるでしょう。
マズローの言葉を借りればそれは「自己実現的な人間」ということになります。
ですから、カウンセラーのトレーニングの目指すところは・・・・・
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