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カウンセリングの逆輸入
カウンセリング発祥の地はアメリカですが、はじめは大学の学生の就職に関する相談においてカウンセリングが行われました。
これは今でいうキャリアカウンセリングにあたるものでしょう。
そしてこれをもっと在校生の様々な問題や悩みの解決に活用できないかということで心理療法の一つとしての地位をカウンセリングは確立したわけです。
ですから、カウンセリングというものはそもそも学校の教育現場で生まれたものだといってもいいと思います。
教師がカウンセリングの研修を受けたり、スクールカウンセラーが導入されたりという昨今の動きはカウンセリングが教育現場に逆輸入されたような現象なわけです。
このようにスクールカウンセリングの制度が導入されていくのと同時に、教師たちがカウンセリングを学習することによって生徒たちとの関わりを見直したり発展させたりしていこうということ自体は歓迎されるべきことだと思います。
しかしながら、カウンセリングの学習をここまで行ってきた皆さんならおわかりだと思いますが、カウンセリングの技術や姿勢をしっかりと身につけるということは、そう簡単なことではなく、むしろいくつもの困難にぶつかる茨の道であるわけです。
共感的理解というのも、これを実際に生徒たちとの関わりの中で生かしていくということは、実に難しいことだといえます。
ですから、これを中途半端に現場で使えばやけどすることになります。
つまりは、相手(生徒)の気持ちを心の底からわかったという感じになっていないにもかかわらず、案にわかったような態度(応答)を取れば、子どもからすれば一目瞭然で、途端にそっぽを向かれることになります。
また、わかってもいないのにわかったような言われ方をされたり態度を取られたりすれば、それは子どもによってはとても傷つくことにもなりかねません。
このようなことは、既に現代の教育の現場ではそれほど珍しい現象ではなくなっています。
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