教育現場でのカウンセリング~その3~(完全無料公開)

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児童理解の現状

児童理解という概念がありますが、では実際にこの児童理解が教育の現場でどれほど機能しているのでしょうか。

これも私の実感ですが、十分というにはほど遠いといえるのではないかと思います。

そもそも児童理解とは、生徒のことをしっかりと理解することで、その子どもの抱えている問題やそれに付随する背景・環境の理解が出来て、はじめて児童理解が出来ているということになります。

そしてそうした理解をしっかりと行うためには、もちろん行動観察も必要ですが、何よりもその子どもとの密接なコミュニケーションと信頼関係が必要です。

信頼関係がなければ子どもは自分の本心を打ち明けてはくれませんし、その子が本当のところで何を考え、どういう気持ちでいるのかという話を聞くことができなければ、深い理解は難しいでしょう。

そしてそうした話をしてくれるためには、あるいはその土台となる信頼関係を築くためには、やはり「聞く」という姿勢が先ず一番はじめに求められるといってもいいでしょう。

子どもの話をしっかりと聞く、聞けるということ。

このことを最も大事に、最も重要視していくというこが、今の教育の現場に一番求められていることの一つだといっても過言ではありません。

では、子どもの話を聞くということ、それもしっかりと聞いて理解し、信頼関係を築いていくにはどのような関わり方や聞き方が求められるのか。今回はその一例を以下の例で考えてみましょう。

【事例検討】小学校の教師のMさんと児童の会話

これは小学4年生の担任M先生とクラスの子供(T)の会話のやり取りです。
Aという子供(男子)に対して何人かが無視をしたり、プリントを投げて配ったりしているのをM先生が見つけ、やっている側のうちの一人であるTに後で別室で事情を聞くところです。
これを読んで問いに答えてください。

T1 だって、Aだって俺達のことを無視したり、叩いてきて「なんだよ!」って言っても「アハハハ」って笑って謝らないで行っちゃうし、こっちの話をちゃんと聞いてくれないし・・・
M1<                        >

問題1
M1で、あなたならどんな風に応じたくなりますか?今回は選択肢はありません。
あなたなりの応答をいくつか作成してください。

問題2
あなたは、これはいじめであると思いますか?

この問題の解答と解説は、次回のコラムにて詳述します。

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