困った場面での会話、その聞き方の基本とは?~その1

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□相手の話しに対してどう返せば良いのか

カウンセリングで人間関係とか、コミュニケーションとか、あるいは会話ということで悩んで来談される方は少なくありません。

そういうテーマで来られる方のお話しを聞いていると、相手の話しに自分がどう応じて良いのかがわからない。

どういう言葉や返事を返していけば良いのか戸惑っておられるということのようです。

確かに相手の話によっては下手に乗れない、肯定できない話もありますし、長い話だったりすると、どう返していいのかわからず、「うーん」とか、「そうなんですか」というような気のないあいづちを返すのが精一杯だったりということは、誰もが経験しているのではないでしょうか。

どう返せば良いのかわからないという、そうした対応に窮しているという状況を打開するために、私たちは相手の話にどのように応じていけばいいのでしょうか。

話しの流れが途切れないようにするためには、どんな言葉を返していけばいいのでしょうか。

前回の演習でも話の聞き方、つまり応じ方の一端をお伝えしましたが、今回もそのあたりの誰もがぶつかる問題について考えてみましょう。

□肯定も否定もしたくない時の応じ方

相手の話に肯定も否定もしたくない時というのがあると思います。

例えば、Aさんと話していて、そのAさんがここには居ないBさんのことを否定的に述べている時を考えてみてください。

あなたがもし、Bさんに対してはAさんと違う見方をしていたり、例え似たような見方だと思っても本人(Bさん)の居ない所でそんな話しはしたくないと思っていたりするとします。

そうなると、下手にAさんの話に乗ってしまうとBさんを一緒に批判したような形になってしまいますし、後々このやり取りがどこからBさんの耳に入るとも限りません。

こういう状況でAさんの話を肯定できないけれど、かといって頭ごなしに否定すればAさんが気分を害してもと思うと、いったいどういう風に応じたらいいのだろうかと苦慮することになるでしょう。

「そうね」とも「そんなことはないんじゃない」とも言えないなあという時ですね。

□確認するということの重要性

こんな時に大変重宝する聞き方(応じ方)があります。

これはプロのカウンセラーがカウンセリングの一つの技術として確立している方法です。

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