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どうして人の話を上手に聞くことができないのか
書店に行くと「話し方・スピーチ」をテーマにした書籍は数多く置かれていますが、「聞き方」をテーマにした書籍はまだまだ少ないようです。
雑談をテーマにした書籍も増えてはきましたが、気の利いた話をするとか、あいづちやうなづきの工夫するとか、形にとどまった内容が目立ちます。
話し方をテーマにした本を読んでみると、当然話し方に焦点が当たっていて、聞き手をひきつける話し方、聞き手にいかに興味をもってもらうかという、その方法論が記されているものが多いようです。
しかし、それはある意味一方的な側面であって、スピーチは別にしても、日常で一般的に行われている会話においては、私たちは常に話し手と聞き手の二役を担うことになります。
そして会話ということで考えてみるならば、話すということと聞くということの二つで成り立っているはずです。
そして、話すということもさることながら聞くということは、実は一般に考えられているよりも非常に能動的な態度や集中を求められるものなのです。
話を聞くというと「ただ話を聞くだけで自分は人に受けの良い話ができない。だから人と会話が上手にできないし、人と話していても面白くない。それで段々人と話すとか、人の輪に入ることに苦手意識が働くようになってきた」という訴えをよく耳にします。
こう訴える人は話を聞くということを非常に受身的に捉えているわけで、上の訴えでいえば、人の話を聞く(聞くだけ)ということは、なにか防戦一方のボクサーのような感じに思えるのかもしれません。
しかしながら、人の話を聞くということは本来、非常に積極的な姿勢や集中力を求められます。
防戦一方どころか、相手の話しを正確に聞き、理解するという行為は、とても能動的で活動的でエネルギッシュな行為です。
自分の中から湧き出るもの、自分の中に既にあるものを相手に伝える「話す」という行為よりも、自分の中には存在していないもの、相手の心の中にある、目に見えないものを言語という音を媒体にして理解していこうとする「聞く」という行為のほうが、私の実感としては、より深い集中力と技術、エネルギーそして真剣な姿勢を求められる感じがしています。
逆な言い方をすれば、人の話が聞けない、面白く感じられないとか、相手の言葉にどう返せばよいのかがわからないというのは、まだまだ集中力や興味の持ち方、聞くということに対する真剣な姿勢が足りていないということにもなるのです。
どうすればより上手な聞き手になれるのか
ではどうすれば良い聞き手、世間でいわれる聞き上手になれるのか。
いや、聞き上手以上の聞き手になれるのでしょうか。
それには、先にもふれたように、より深い集中や、相手の話しを聞くということに対する真剣さが必要になります。
そして、人間が物事に集中できるための要件の一つは・・・・・
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