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応答の重要性
私はカウンセリングという仕事に携わるようになってからというもの、改めて人間関係には微妙な心のあや、機微といったものが存在するのだということに気づきました。
そしてそれらは時に、双方の人間関係を左右するほどに重要になってくるものなのだということも実感するようになりました。
カウンセリングという一つの人間関係の中では、それこそ一言一言が勝負になります。
カウンセラーの出す言葉、その一言一言が面接の流れ、もっといえばクライエントの人生そのものに大きな影響を与えることもあります。
そういう意味でカウンセラーの応答の重要性というものをしっかりと認識していかなければなりません。
またカウンセラーの応答には、価値観、人間観、相手に対する感情など、カウンセラーの人間性が反映するものです。
カウンセリングの場面の録音した音声記録と、それらを逐語化した文字記録とを付き合わせ、その一言一言を丁寧に検討していくと、何気ない一言にその人間の様々な心の動きや微妙な心理が反映していることがあります。
そうした意味で応答訓練、つまり相手の話をどう聞き、どう理解し、それをどう言葉に反映させていくかというプロセスを吟味し、熟練させていくということには、人間関係をより良いものにしていく上での重要な役割があるといえます。
我々の世界では、相槌一つを聞けば、その聞き手の実力がわかるとすらいわれています。
つまり「はい」「うん」「うーん」「ええ」「ほう」といった単純応答一つにしても、聞き手が相手の話をどれほど理解しているかや、相手の話をどれほど肯定的な気持ちで聞けているかなどがわかるということです。
そうした何気ない一言や態度に、その人の内面がある意味では隠しようもなく表れることになるといえるわけです。
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