コミュニケーションと人間観~その2~(一部無料公開)

親子という人間関係は

例えば親子の関係でみていけば、子どもに対して自分はついつい口うるさくものを言い過ぎてしまうという場合は概して自分の子どもに対して否定的な感覚をもっているはずです。

つまり、その子どもの実態はともかくとして、母親の内面で「うちの子どもはここまでいわなければわからない」とか「自分が言わなければ何もしようとしない」とか、そういった子どもに対する否定的な観方が作用していることが往々にしてみられます。

そんな風に母親が話したり捉えている子どもと私が面接をしてみると、ほとんどのケースで母親が思っていた以上のことを考えていたり、周囲の大人の想像を超えるレベルの配慮や気の使い方をしていたりするのだということがわかります。

母親や周囲の大人たちは「どうしようもない子」「問題児だ」と捉えていても、実際に面接をしてじっくりと話を聞いていくと、そうした周囲の大人たちの観方が実に的外れであることを思い知らされます。

「この子は言わなければわからないに違いない」「言わなければ何も出来ない子なのだ」という観方と、「この子は言わなくてもこの子なりにいろいろ考えているかも知れない(いるはずだ)」「言わなくても自ら動く力をもっているかも知れない(に違いない)」という観方とでは、子どもに対する関わり方はどうしても違ってきますし、たとえ言葉や振る舞いでは肯定的な態度を装ってみても、心の底で持っているこうした観方というものもやはりその言動に漂ってしまうものです。

ですからもっといえば、ことばがけや「もっとわが子を褒める」といった働きかけ(方法論)を実践しようとしても、その人の根底にあるものが否定的なものであればその働きかけは生きてこないでしょう。

心の底で「この子はしょうがない子だ」という思いや観方が動いているのに「あら、よくできたわね」と褒めてみても、心が伴っていない働きかけなのですから言われた方は嬉しさも半減となるでしょうし、実際子どもは違和感を覚えるはずです。

逆に心の底で子どもに対する肯定的な思いや観方、深いところでの信頼感がその人にあれば、そのような言葉がけをしなくても子どもには温かいものが言外に伝わっているはずです。

親子関係にしても、職場の上司と部下の関係にしても、その他様々な人間関係にしても、この根底にある人間観というものは我々が認識している以上に強く作用していると思っていいでしょう。

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